takadach’s blog

パリ大学院留学の記録

大学事務へ博士課程登録書類を提出へ

博士課程(マスターでなく、ドクター)の登録作業は奇怪極まりない。まず、インターネットでの予備登録みたいなところに、名前や住所、そしてテーズのタイトル、指導教員の名前などなどを打ち込んで送信すると、幾つかのPDFをダウンロードできるサイトが開かれる。そこで、必要なものをダウンロードして、印刷。記入する。

 

インターネット上の情報によると、指導教員のサイン、および研究科長のサインを学生本人が集めて、「これと、これと、これ」の書類を添付して、「郵送」するようにとある。しかし、指導教員はともかくとして、研究科長なんてホイホイと会えるわけがない。メールで聞いてみると、どうやら指導教員のサインだけで十分らしく、それもメールでの承諾の証拠でも代用できると。

 こちらであった先輩(ただし別の大学)の情報によると、いつも事務へ行き、手渡しで書類を確認してもらいながら登録作業をしているとのこと。そこで、とりあえず事務へ行き情報を得ることにした。(ここでいう事務とは、大学全体のものではなく、その下にあるEcole doctoralの事務係、一人専門の人がいるみたいで、メールのやり取りをしていた人だった。日本でいうなら、文学部の事務ではなく、日本文学研究室の事務係的なものか。)

 そこへ行ってみると、昼休み中でなおかつ、面会時間外だった。どうやら週に三日、9時半から12時までなどの時間帯が、ドクターコースの学生向けに割かれているからその時間に来いとのことらしい。翌日、9時50分頃に行くと、すでに中国人の学生と事務の担当者が話していて廊下で30分くらい待つことになった。

 ようやく自分の番になり、状況を説明する。今回は、登録作業の書類的な問題を確認するつもりだったのだが、結局はその場で申請書類は受理された。だいぶ前に指導教員からもらっていたメールでの許諾で十分だったらしい。ネット上ではいろいろ書いてあった添付資料もそんなに心配するものでもなく、大学の成績証明書や修了証明書の英語版で何の問題もなかった。

 要するにネット上で指示されていることはかなり大変なのだが、現場レベルでははるかに柔軟に対応している。何はともあれ、実際に人に会って聞いて見ることが大事だった。

もっとも、博士課程は登録と承認作業に時間がかかり、学生証が発行されたり、授業が開始されるまであと二ヶ月ほど待たなければならないらしい。それまではマスターの授業に参加したければ参加したりするものだと。しかし、シラバスのようなものがまだ見つからない。キャンパスカレンダーによると来週月曜日から授業が開始されるはずなのだが。